ひねりもち・検蒸
蒸米の蒸しの状態を確認するために作る、蒸米をもち状にねったもの。作り方は、蒸米をひと握り取り、甑から蒸米を掘り出す際に使用するぶんじと呼ばれる木製のスコップ状の道具の上で手のひらを使い、蒸米を押し潰し、ねってもちのような形に調整する。
蒸米を押し潰す際に、蒸米の硬さ、弾力、蒸米の伸び、手ざわりを確認する。また出来上がったひねりもちを光りに透かし、蒸米の透明度を見る。さらに香りについても確認する。
ひねりもちの伸びの悪いもの、蒸米の潰れが悪く光りに透かした際に白い斑点の残るものは生蒸しといい、蒸米が十分でない状態であると判断される。また、蒸米担当者が醸造責任者(杜氏など)に検査してもらうために作るひねりもちを検蒸という。