本醸造(本醸造酒)
- 【English】
- “True-brew” sake: honjōzō
本醸造酒は特定名称酒(吟醸酒、純米酒、本醸造酒)の一つで、精米歩合が70%以下の米・米麹と、醸造アルコール、水を使用して造られた酒である。
本醸造酒は、醸造アルコールの使用量が制限されているのが特徴であり、使用する白米重量の10%を超えないように決められている。なお、この重量はアルコール95%換算で行うため、例えば、白米1,000kgあたりに加えられる30%アルコール量の上限は、
1,000kg×0.10÷0.8157(95%アルコールの比重)×0.95÷0.30=388Lとなる。
本醸造酒は、醸造アルコールの添加量が普通酒(特定名称酒以外の酒)よりも少なくなるため、普通酒に比べて純米酒に近い、味わいのあるまろやかな辛口タイプの酒となるのが特徴である。飲み方も味わいに合わせて、冷酒、常温、燗酒(温めて飲む)といろいろ選べる。
また、本醸造酒の中で、味や色が特に良好であり、使用した原料米や製造方法によって、その良さを説明表示できる場合には、特別本醸造酒と呼ぶことができる。