連続蒸米機・蒸米機
蒸米装置としては、古くから和釜と甑があるが近年はボイラーの使用や蒸米の原理の解明によりその合理化、連続化がすすめられ、連続蒸米機が開発された。現在では、多くの酒造場で使用されている。単に蒸米機といえば通常連続蒸米機を指す。
主として横型のベルトコンベヤー方式と竪型の蒸米落下方式とがある。前者は浸漬した米をコンベヤー上で一定の厚さにして投入ホッパーより排出口まで水平移動する間に、一定圧の蒸気を供給することにより蒸すものである。
後者は円简の上部より供給される浸漬米に下部より蒸気を吹き込んで蒸し、浸潰米が上部から自然落下するようになっている。切取板で順次下から切り落す機種と下部に定量排出機構を備えて放冷機のコンベアの速度に合わせて定量排出する機種もある。