洗米排水

【English】
Waste water from rice washing

酒造工場において原料処理の工程で洗米、または浸漬時にでる白濁排水をいう。洗米は白米の表面に付着する米糠を除き、蒸米の手触りを良くするために行われるが、洗米中に米粒がすれ合って表面がわずかに削られることにより白濁排水となる。

また洗米、浸漬の過程で米粒中の水に溶けやすい成分が流出する。最も流出しやすい成分は、カリウムで30~40%が流出する。その他、ナトリウム、マグネシウム、リン、糖分、蛋白質アミノ酸、脂質が流出されるため、洗米排水のBOD(Biochemical Oxygen Demand・生物化学的酸素要求量)、SS(Suspended Solid・浮遊物質)の汚濁度は高く、酒造工場の水質汚濁の90%を占めるといわれている。