枝桶・親桶

【English】
“Branch” vat; “parent” vat

を最初から1本の容器(桶)に全量を仕込まずに数本の容器に分割して仕込む場合、大きい容器を親桶、これに付随する小容器を枝桶という。仕込の量に比べて桶が大きすぎると冷えすぎるからである。

枝桶は約7石(1,260ℓ)の容器で親桶に比べて数段小さく、親桶の側下に据えられるので下桶、小桶等の称があり、また、その寸法に由来して、三尺桶、三尺、三八桶などとも言われている。

近年、仕込みが簡易化されるに従い、三尺桶を使用しない蔵が多くなっている。