箱麹法
- 【English】
- “Box” kōji method
麹箱という木製の箱を用いて麹を作る方法のこと。麹蓋の代わりに長さ150㎝、巾85㎝、深さ18㎝程の木製の箱の底に木または竹のすのこを張るか、ステンレス製の網を張ったものに織り目の荒い布を敷いて、麹約15㎏を盛り込む。
麹蓋に比べ1枚に盛れる量が多くなるからスペース・労力は省け作業時間が短縮される。盛りまでは麹蓋法と変わらないが、盛り以降箱に移す。表面が乾燥しやすいので帆布(平織りで織られた厚手の布)で覆う等工夫が必要である。
盛り後6~8時間たって品温が34~36℃になった時に箱内の蒸米を撹拌する仲仕事を行い、その後5~7時間たって品温が37~40℃になった時に箱内の蒸米を撹拌し、箱の中央に集めて再度広げる仕舞仕事行う。別の箱に移し替える場合もある。いずれにしても麹蓋法より能率的である。品温調整は層の厚さで調整したり、箱と箱との間に桟木を入れ隙間を調節して行う。経過は麹蓋法より進みやすい。
箱の大きさと盛り量
盛り量 (kg) |
サイズ | ||
---|---|---|---|
縦 (cm) |
横 (cm) |
深さ (cm) |
|
45 | 85 | 163 | 13 |
30 | 75 | 150 | 13 |
20 | 70 | 120 | 11 |
15 | 60 | 100 | 10 |
7.5 | 60 | 90 | 9 |