稲
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- Rice plant
稲は、イネ科イネ属の植物である。属名Oryza は古代ギリシア語由来のラテン語で「米」または「イネ」を意味する。種小名 のsativa は「栽培されている」といった意味である。収穫物すなわち種子は米と呼ばれ、トウモロコシやコムギとともに世界三大穀物の1つとされる。日本酒原料となる米は、温帯日本型のジャポニカ種(Oryza sativa subsp. japonica)である。
籾は稲の穂の枝梗につく小穂であり、基部から副護頴、護頴、外頴、内頴、小穂軸、(ふくごえい、ごえい、がいえい、ないえい、しょうすいじく)玄米からなる。玄米は外頴と内頴に包まれ、これが籾殻または稃と呼ばれるものである。玄米は基部で小穂軸に接続しているが、籾すりによって頴を除く際にその接点より折れて籾殻から離れる。玄米が外頴に包まれている側の基部に胚がある。玄米の胚のある側を腹面、その反対側を背面と呼ぶ。