木香

【English】
Wood smell

木香とは、清酒の製造または貯蔵に杉材の容器を使用すると清酒に杉の自然な香りをいう。現在の製造・貯蔵にはほとんど木製の容器は使われていないので、製品には木香のないのが普通であるが、消費者の好みにより詰の製品としたり、それをガラス壜などに詰め替えると木香を有する製品(「樽酒」)となる。

木香を付ける材料としては、吉野杉が杉の香りがよい上に木目が平均化しているので、古くから酒樽としては最高の品質とされている。木香の主な成分はセスキテルペン類やセスキテルペンアルコール類と呼ばれる杉の精油成分である。

アセトアルデヒド臭が木香と呼ばれる場合もあるが「木香様臭」を省略したもので本来の木香ではない。