きき酒

【English】
Sake tasting

お酒の色、香り、味などを人の感覚で評価することをきき酒という。手順としては、まずきき猪口にそそいだお酒の色と濁りを見る。次に嗅覚で香り(上立ち香)をかぎとる。引き続き、お酒を口に4~10ml程度の少量を含み、鼻から息を吐き出しながら香り(引込み香)をかぎとる。次にお酒を舌の前後・左右に広げ、甘辛などの味わいや味の調和を判断する。最後に口中のお酒をはき壺に吐き出し、後味を評価する。

1点のきき酒にかける時間は、お酒を口中にとどめておく時間によって異なるが2~3秒くらいが適当とされている。

評価する清酒の温度は、室温(約20℃)に近い常温の状態できき酒を行う。これを「冷酒きき」という。これに対し、清酒を加温した状態できき酒することを「燗酒きき」といい、通常50℃前後の温度でききを行う。熱酒ききと呼ぶこともある。通常は冷酒ききで行われる場合が多い。

きき酒

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