酒槽・槽

【English】
Sake press (“boat”)

の入った酒袋を並べ重ねて入れ、これを搾る舟型の器物を槽または酒槽という。

槽は古来木製であったが、近年鉄筋コンクリート・ステンレス張り・樹脂ライニング製のものが多く使用されている。大きさは、幅70~73cm、深さ90~100cmとほぼ一定であるが、長さは仕込みの大きさにより200~360cmといろいろある。

槽の中に酒袋を並べ積重ねていくと酒袋より酒が自然に流出する。4~6時間すれば袋の高さも低くなるので、圧搾を始める。一昼夜過ぎると、清酒の流出量は少なくなり部分的に搾りきれない箇所ができるので、酒袋を積替えて強い圧力でさらにもう一日搾る。最初に搾る槽を揚槽といい、袋を積替えて搾る槽を責槽という。責槽から出る清酒の量は全体の約5%で、揚槽からのものに比べて質も落ちる。

酒槽1

酒槽1

酒槽2

酒槽2